短冊に諸芸上達の願いを書きましょう
七夕(陰暦7月7日)に里芋の葉の露で墨をすり、短冊に願い事を書いて笹の葉につるすという風習は江戸時代に始まったとされます。もともとは中国の「乞巧奠
(きっこうでん)」に始まります。牽牛・織女の二つの星が年に一度この日に会えるという伝説から発展して、女性の願いである裁縫が上達するように祈る祭りです。
織姫のように機織り、裁縫、手芸が上手になりたいという願いから、短冊に願い事を書くと、願いがかなうとともに、短冊に字を書き習字の練習をすると字が上手になるというものです。
七夕飾りに使う短冊は、短歌や俳句などを書くための細長い紙です。「半懐紙」の大きさの紙(タテ36センチ ヨコ24センチ)を縦4本に切ったものです。短歌を書く場合は、短冊の上3分の1に題名を書き、下3分の2に二行でしたためるのが普通です。五色の短冊の色は、「青、赤、黄、白、黒」です。
ちなみに、この短冊を横4つに切ると「かるた」の大きさになります。 |