郷土が生んだ代表的な書家であり、書教育者でもあった大池晴嵐の代表的な作品を保管し、後世に伝えることを目的とする組織である。
晴嵐が終生の地としてこの地に居を構えてから10数年、自己の構想によって造園された庭園と35点の基本作品の寄贈を受け会館を建設し、昭和46年、財団法人組織とした。建設にあたっては、近代的な感覚の中に古典的な風格をしのばせる、斬新な建築美を表現するよう、特に江南市出身の新進建築家によって設計された。その後、書道研修施設として「錬心講堂」を増設。本館は展示スペース、別館(錬心講堂)は多目的研修施設として利用できる。平成6年には、図書資料を収蔵する書庫(可動式書架)を増設。書道に関する図書資料の収集もし、閲覧、貸し出しなど、活用の便に供している。
昭和52年、晴嵐没後は、あらゆる方面から作品等の収集寄贈を受け、晴嵐の作品を中心に近現代の書道家作品を収蔵展示し、博物館活動を行うとともに、書道の研修、書道指導者の養成、書道公募展、講習会、機関誌(月刊)の刊行(段級位取得)等を事業とする書道教育の教育施設として現在にいたっている。
この度、公益法人制度改革にともない、平成24年4月1日、公益財団法人へ移行した。 |