書道の美術館
第52回(2022年)
(敬称略)
中国清時代、趙之謙の隷書を大胆かつ繊細、粘りある筆致でまとめた。
運筆の動き大きく、筆先の切れ味も鋭い。運筆の抑揚、筆圧の強弱も抜群。
点画充実して、字形 も安定しています。スキを見せない堂々たる風格。
強靭な筆線で筆が紙の中に強く喰い込んでいる。気力充実、渾身の作。
中国唐時代の刻とされる優填王造像記の臨書。字形整斉、智的な作。
切れのあるスッキリとした線、素直で伸びやかな運筆に心が洗われる。
光明皇后楽毅論の臨書。運筆の強弱、緩急の変化に強い意志を感じる。
始平公造像記の臨書。楷書でありながら、穂先の動き、線のつながりを感じる。
紙面を有効に使い、堂々とした文字の構えです。気力が満ち満ちています。
公益財団法人 晴 嵐 館