書道の美術館
第53回(2023年)
(敬称略)
玄宗皇帝「石台孝経」の臨書。風格ある左右の波勢が魅力。
筆線深く紙に沈着し、紙面いっぱいに力みなぎる豊かな作。
どっしりとした線の中に、ゆるぎない心が満ちあふれています。
力強く勢いのある運筆に加えて骨力あり。強い気持ちを感じる。
筆先に精神を集中し、大らかで切れのある筆線でまとめた。
「書譜」の一節を、勢いのある伸びやかな木簡で表現した。
漢時代の木簡「王杖十簡」の臨書。粘りのある運筆でまとめた。
点画確実にスキのない全体構成に加え、強弱抑揚のリズムあり。
堂々とした筆さばき、高く大きな気持ちが伝わってきます。
公益財団法人 晴 嵐 館